IoT、ビッグデータ(BD)、人工知能(AI)、ドローン等の新たなテクノロジーが進展し、産業保安分野でも、安全性と効率性を追求しつつ、保安レベルを持続的に向上させるための取組(スマート保安)の必要性が高まっています。本事業では、新たなテクノロジーを活⽤することで、中小企業の安全性・効率性の維持・向上を図るとともに、保安レベルを持続的に向上させ、将来にわたって国⺠の安全・安⼼を創り出す仕組みの構築、促進することを目的とします。具体的には、エネルギー産業(電力、ガス等)や、高圧ガス、鉄鋼等の分野で産業保安に携わる事業者(中小企業、地方公共団体)に対して、新たなテクノロジーを活用した保安業務の実証を行う費用の負担を軽減するため当該費用の一部を支援するものです。
事業者の皆さまへの参考として、これまで取り組まれてきた産業保安高度化推進事業のテーマ例(公開可能なテーマから抜粋、一部編集)を掲載します。
【AI実証】
●運転データを活用した設備・機器劣化のAI予兆診断システム構築
●外観点検業務におけるAIを活用した経年劣化管理システム構築
●保安業務におけるAIを活用した判定高度化の実証
【防爆モビリティ】
●外観点検業務におけるドローンを活用した点検システムの構築
●ロボットを活用したスマート保守システムの開発・実証
●防爆モビリティに搭載可能な小型防爆センサ類の開発・実証
【データ収集・活用】
●IoTセンサーデータと運転データの融合によるAIを活用した運転支援システムの構築
●IoTセンサーとデータ解析技術を活用した発電所の保安高度化
●スマートグラスを活用した現場作業の効率化・高度化
保安業務の効率化を考えるには、IoTツールを用いることは非常に有効です。点検結果の記録を紙に書く代わりにタブレット端末やスマートフォンに直接入力すれば、電子データの入力作業を無くすことができるだけではなく、そのデータを自動的に指定のグラフにすることもできます。さらに写真や音声、動画を用いて、その状況を瞬時に関係部門に連絡し共有することまで可能です(図表1参照)。
図表2ではその効果を表している。従来型の点検作業は8ステップの業務により行われているが、IoT化をすることにより2ステップまで業務改善を進めることできます。
最近では事業場内にも無線LAN環境が整ってきており、どこからでも社内ネットワークやインターネットにつなぐことが可能になっています。IoTツールを使ってデータの入力やまとめ作業等の保安業務を効率化し、点検・整備といった本来取り組むべき業務時間を確保することが重要です。
株式会社日本能率協会コンサルティング
「産業保安高度化推進事業費補助金」事務局
※説明動画の公開は終了しました。
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